育成指導環境

日本の指導環境の変化

小学生でミニバスを初めて、5年生か6年生になったら公式戦に出れるようになる。中学生になったら1年生のうちは応援して、3年生になると主役の学年になる。高校も然り(上手い子は1年生からガンガン試合に出てますが)

  6歳〜12歳 ミニバス
 12歳〜15歳 中学校
 15歳〜18歳 高校

現状このような形で分かれているのが一般的かと思います。体も心も成長する育成世代。本当にこの分け方でいいと思います?色々、議論はあるでしょうが、日本バスケットボール協会からも指導指針が出されておりまして、この育成環境を変えましょうやと謳っております。

指導指針の内容としましては詳細省きますが、

 2学年毎のカテゴリに分かれて、体格、精神のより近い者同士が集まって練習、試合を行ったほうが効果的な育成環境が作れるからそうしなさいといった指針です。

また、指導方針においても小学生は小学生のミニバスコーチがいて、卒業して中学生になると中学の先生が顧問コーチになる。ミニバスコーチと顧問コーチはあまり接点がなく、指導方針を共有する機会もない。結果、小学校、中学生で練習の一貫性がなくなり、中学生になった途端積み上げてきたものが無くなったり、中学生までに身につけていないといけないスキル、判断などないまま中学生になったりとチグハグな育成環境になりやすいですね。もちろん、連携してうまくいってるケースもあると思います。

B-FAN’Sの育成環境

 B-FAN’Sでは、チーム編成として年長から小学2年生以下世代のU8、小学校3.4年生世代のU10、小学校5.6年世代のU12、そして中学校世代のU15でカテゴリが分かれます。そして各カテゴリに専属コーチが担当します。本当はU13も作りたいのですが、体育館、コーチ陣のリソース的に厳しいので。。将来的には。。。

そしてB-FAN’Sは1つの組織として各カテゴリコーチ陣同士が連携しながら一貫性のある育成を行っていきます。

※カテゴリの表現について、人をカテゴリ毎に分けるとは何事だ。といった批判もあるかと思いますが、他にいい表現が見つからなかったためJBAの表現をそのまま使わさせください。

カテゴリを細かくするメリット

現状の小学校、中学校、高校単位よりも細かくカテゴリ分けするメリットってなんでしょうか?

まず先にも申し上げた通り、体格、精神など成長に起因する差が少ない環境で練習した方が育成効果は高いです。あともう一点重要なのが「常に主役の世代でいることができる」ことです。

小学校2年生でミニバスチームに入団したとします。チーム状況によりけりではありますが、大抵は「4年生くらいで1試合1qだけ出れるようになり、6年生になってやっと1試合3q出れるようになる。」とかがよくあるパターンですかね。4年生まではひたすら応援です。

試合を見ることも大事な練習ではあると思います。でも、やはり試合に出場する経験はプライスレスです。試合に出続けることで身に付く感覚って絶対にあります。5.6年生が大会で他の体育館に行っている時間に、U10の選手がそこで練習、試合のできる環境があったなら、その選手たちが5.6年生になった時の経験値は応援して時間を過ごしていた時よりも絶対大きいです。

 選手たちが「常に主役の世代」で活躍できる環境をB-FAN’Sは作っていきたいと考えています。

勝利至上主義について

 少し前、ミニバスには4校ルールというものがありました。(詳しくはWEBで)いいコーチのもとに運動能力の高い選手が校区を超えて集まって選抜みたいなすごい勝てるチーム作るのを防ぐ的なあれです。今は、JBA指導指針を勧めるたの弊害になったり、少子化でチームが作れない問題があったりして無くなったのですが。

 B-FAN’S的には、募集こそ練習参加できる近郊の子供たちを対象にしており、小学校単位よりも広めなエリアとしていますが別に勝てる強いチームを作りたいわけではないです。

 もちろん、選手のみんなはバスケを好きになって情熱を持って取り組んでいるので勝ちたい気持ちは生まれてきます。コーチとしてその気持ちに答えたい、勝たせてあげたい想いもあります。でも、それが目的ではありません。

「負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」

漫画「スラムダンク」より

負けることからも学びはあります。成長します。B-FAN’Sは、勝つことが全てではなく、選手がバスケを好きになって、成長して、それが積み重なって「バスケで日本を元気に」できたらいいなと本気で思っています。

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